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Mar 01, 2008

【オボスーさん】校内スピーチコンテスト

2008年2月15日(金)、 高田馬場にある早稲田外語専門学校に通っている
オボスーさんが、校内スピーチコンテストに出場しました。

オボスーさんは1年間、早稲田外語専門学校で日本語を勉強し、
スピーチコンテストではその成果を存分に発揮しました。
その結果、オボスーさんは学生賞を授賞しました。
以下、スピーチコンテストで発表した内容をご紹介します。

また、この場を借りて早稲田外語の日本語教師の方々に
深くお礼申し上げます。本当に1年間ありがとうございました。

相手(あいて)はだれでしょう。

コチョーレ

 昔(むかし)は人々がいつも隣人(りんじん)を助けてあげたので、 地域(ちいき)社会(しゃかい)の人々はいつも気持(きも)ちよく暮(く)らしていました。 現在(げんざい)はどこでも自分(じぶん)のことだけを気(き)にする人が増(ふ)えていて、 相手(あいて)に何(なに)かしてあげることが自分(じぶん)の損(そん)になると 考(かんが)える人がいと思います。

 アフリカでは、今でも隣人(りんじん)が助(たす)け合(あ)うことが大切(たいせつ)です。 そのことについて私(わたし)の国に昔(むかし)から伝(つた)わる話(はなし)があります。 これからその話(はなし)をします。

 昔(むかし)昔(むかし)、とても仲(なか)のいい蛇(へび)とカラスがいました。 いつも一緒(いっしょ)に喋(しゃべ)ったり、遊(あそ)んだりして幸(しあわ)せに 暮(くら)らしていました。 カラスは歌(うた)がとてもうまく、蛇(へび)はドラムをたたいたり、 踊(おど)ったりすることが上手(じょうず)でした。 そして、いつもカラス歌手(かしゅ)は歌(うた)を歌って、 蛇(へび)はドラムをたたきながら上手(じょうず)に踊(おど)って、 村人(むらびと)達(たち)を楽(たのし)しませました。

 休(やす)みのとき、2匹(2ひき)は村(むら)から離(はな)れた道路(どうろ)わきの 小(ちい)さい木の上にのってずっと喋(しゃべ)ったり、おいしい果物(くだもの)を 食(たべ)べたりしました。 そして道(みち)を通(とお)る動物(どうぶつ)が食(たべ)べられるように、 たくさんの果物(くだもの)を木の下に落(お)としました。 村(むら)の動物(どうぶつ)達(たち)は毎日(まいにち)それを食(た)べに行きました。

 ある日(ひ)同(おな)じ木の上で、カラスと蛇(へび)は喧嘩(けんか)をしてしまいました。 2匹(ひき)が危険(きけん)なほどに喧嘩(けんか)をしていたところに、 村(むら)の動物(どうぶつ)達(たち)がいつものようにカラスと蛇(へび)の落(お)とした餌(えさ)を 食べに来始(きはじ)めました。 最初(さいしょ)に着(つ)いたのは、鶏(にわとり)とヤギと猫(ねこ)と馬(うま)と豚(ぶた)でした。 木の下に着(つ)いた時、大変(たいへん)な状態(じょうたい)が見えました。 地面(じめん)に餌(えさ)は全然(ぜんぜん)なく、代(か)わりに血(ち)がいっぱいついていました。 びっくり・・・
「わぁ、驚(おどろ)いた。餌(えさ)はひとつもない。」
と鶏(にわとり)が言い、やぎは血(ち)をみて、
「あれ、血(ち)がいっぱいある。だれの?どこから?どうしたんだろう?」
その時、木の上から喧嘩(けんか)の音(おと)が聞こえて、 カラスと蛇(へび)であると気付(きづ)きました。 救(すく)いの気持(きも)ちでヤギは鶏(にわとり)に提案(ていあん)しました。
「大変(たいへん)だ!それ以上喧嘩(けんか)するとあぶない!僕(ぼく)が木の上に登(のぼ)ることができるのなら、行って喧嘩(けんか)をやめさせるんだが、残念(ざんねん)ながら僕(ぼく)には無理(むり)です。でも、あなたは鳥(とり)なんだからできるでしょう!?」
でも、鶏(にわとり)は怖(こわ)がってすぐ断(ことわ)りました。
「だめだ、だめだよ、それは。2匹(2ひき)が死ぬまで喧嘩(けんか)しても僕(ぼく)には関係(かんけい)ないよ。行ったら、僕(ぼく)が傷(きず)を受(うけ)けかねないし・・」

 それから少したって、猫(ねこ)が同じように提案(ていあん)しました。
「本当(ほんとう)に危険(きけん)な喧嘩(けんか)で、優(やさ)しいカラスと蛇(へび)は死(し)にそうですよ。馬(うま)君(くん)は、ずっと前(まえ)からカラスと親(した)しい友達(だち)なんだから、喧嘩(けんか)をやめさせられるでしょう?」
でも、馬(うま)もすぐ断(ことわ)りました。
「悪(わる)いけど、僕(ぼく)はカラスの友達(ともだち)で同じ動物(どうぶつ)と言っても、種類(しゅるい)は全(まった)く違(ちが)いますよ。私は哺乳類(ほにゅうるい)で、カラスは鳥類(ちょうるい)でしょう。蛇(へび)というと、彼(かれ)は魚類(ぎょるい)かもしれません。私には関係(かんけい)ないことです。」
それを聞いて、豚(ぶた)がすぐに賛成(さんせい)しました。
「すごい。それは論理的(ろんりてき)に正しい考(かんが)え方だと思いますよ。確(たし)かに私達(わたしたち)には関係(かんけい)ない。」
そして、喧嘩(けんか)をやめさせることなく、皆(みんな)が逃げてしまいました。

 その後に、旅(たび)をしていた国王(こくおう)様(さま)と大臣(だいじん)達(たち)が同じ木の下で、少し休(やす)もうと思っていらっしゃいました。すると、喧嘩(けんか)で疲(つかれ)れきった蛇(へび)が木の上から王様(おうさま)の首(くび)のところに落ちて、首を噛(か)んでしまいました。 そして、王様(おうさま)は深(ふか)い傷(きず)をおって、死んでしまいました。

 その村(むら)の習慣(しゅうかん)では、王様(おうさま)のお葬式(そうしき)には馬(うま)の心臓(しんぞう)が必要(ひつよう)でした。 そして、お葬式(そうしき)に来たお客(きゃく)様(さま)を歓迎(かんげい)するのに色々(いろいろ)な料理(りょうり)を作(つく)るために、鳥(とり)肉(にく)と豚(ぶた)肉(にく)が要(い)りました。それで、大臣(だいじん)達(たち)はカラスと蛇(へび)の喧嘩(けんか)のところに行った馬(うま)と鶏(にわとり)と豚(ぶた)を捕(つか)まえるよう命令(めいれい)しました。

 食肉(しょくにく)処理場(しょりじょう)で馬(うま)が泣(な)きながら悲(かな)しい文句(もんく)を言(い)いました。
「私は喧嘩(けんか)をしなかったのに、カラスと蛇(へび)の喧嘩(けんか)のせいで殺(ころ)されようとしている。どうしてあの喧嘩(けんか)をやめさせなかったんだろう。私には関係(かんけい)ないと思っていたのに・・・」
そこで猫(ねこ)が言(い)いました。
「種類(しゅるい)が違(ちが)っても、自分(じぶん)には関係(かんけい)がないと思っても、最後(さいご)は自分(じぶん)に返(かえ)って来るんですね。自分(じぶん)が相手(あいて)に対してしたこと、しなかったことは、実は自分(じぶん)に対してしたこと、しなかったことになるのです。相手(あいて)と言うのは、実は自分(じぶん)のことなのです。」
喧嘩(けんか)をするのは悪(わる)いことですから、その時からカラスは歌(うた)が上手(じょうず)に歌えなくなって、蛇(へび)も踊(おど)りが全然(ぜんぜん)できなくなりました。

 私は文化(ぶんか)の全然(ぜんぜん)違(ちが)う国、アフリカのベナンからまいりました。困(こま)ったことがたくさんありましたが、Fクラスの皆(みんな)や先生方(がた)が助(たす)けてくださいました。皆(みな)様(さま)が私に対(たい)してして下さったことは、きっと皆(みな)様(さま)に返(かえ)るだろうと、信じています。感謝(かんしゃ)いたします。

学生賞を授賞したオボスーさん クラスメイトと記念撮影
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