025 アルバイトという概念
日本語の授業で「アルバイト」という言葉が出てきた。
日本で日本語を勉強している外国人であれば、日本国中「アルバイト」は
溢れているから、その言葉を教えるのも簡単なのだろうが、
ベナンでは これがなかなか難しい。
「アルバイト」という言葉を日本語だけで説明するために、
日本語の生徒の中にいる大学生をつかまえて 学校の授業の後に
何か仕事をしていないか、と聞いてみても、誰も居ないのだ。
ベナンは元々仕事の少ない国であるから、大学を出た新卒社会人で
あっても、半分くらいにしか仕事がないとの話である。
大学生になど 仕事は回ってこないのである。
そんな国情であるから、「アルバイト」の概念そのものが無い。
「パートタイム・ジョブ」という言い方もあるにはあるが、
それよりも「時々ある仕事」という概念の方が ベナンでは実際的な
ものであるらしく、 「時々ある仕事」でも「れっきとした仕事」なので
ある。 「アルバイト」という言葉のもつ「軽さ」は無い。
言葉ひとつを取っても お国の事情によっては その意味するところ
すら分からないという一例である。
それじゃあ、ベナンの大学生はどうやって教育費を手に入れるのか。
「ゾマホンの本」に書いてあった例のように、いろんな人たち、親戚などに
援助してもらうしか手が無いそうだ。
フリーター天国の日本では 想像も出来ない世界であろう。
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